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Notice to File Corrected Application Papersを受けないために

Notice to File Corrected Application Papersは、審査が始まる前に発行されることが多く、場合によっては審査後にも発行されることがあります。


  1. 審査前:通常、この通知は審査が正式に始まる前、つまり形式審査の段階で発行されます。USPTOは、まず形式審査を行い、出願書類が正式な要件を満たしているかどうかを確認します。もし、図面や明細書、または正式な書類に不備があれば、USPTOはNotice to File Corrected Application Papersを発行します。図面と明細書の不備に関しては、公開された際の形式を統一するためです。

    特許公開広報サンプル:https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/patent-format-sample.pdf

    この段階では、実体審査(先行技術との比較や特許性の判断など)はまだ始まっていません。出願人は、審査が進む前にこれらの形式的な不備を修正する必要があります。


  2. 審査後:これは稀なケースですが、審査後にNotice to File Corrected Application Papersが発行されることもあります。特に、形式上の問題が審査後に発見された場合、または許可後に発行される前に発見された場合などが該当します。例えば:

    • 出願人が初回審査後に訂正された図面や正式な書類を提出した場合でも、特許が発行される前にさらに修正が必要な場合には、USPTOが追加の訂正を要求する通知を発行することがあります。

    • 他の例としては、特許発行前の最終確認の段階(例えば発行手続き中)で問題が発見された場合などです。


これらのケースのいずれにおいても、この通知は形式的または手続き上の欠陥を修正するためのものであり、特許性の実質的な問題ではありません。意匠特許においては、図面がクレーム(権利請求)の中心であるため、形式的な遵守が非常に重要です。

Notice to File Corrected Application Papersを受けないためには、出願時に不備のない図面と明細書を提出する必要があります。審査中においても審査官は形式的なことを見ていないことがあるので、許可通知後にNotice to File Corrected Application Papersを受けることもあり、時間、労力、追加費用が掛かる原因となります。


明細書と図面の形式については、下記を参考にしてください。

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